ガーデン用品屋さんの花図鑑 チューリップ

チューリップ

チューリップの特徴

ツヤのある花弁が光に当たるとキラキラして見えます。公園などでよく見かけるような一重の品種だけでなく、八重咲きやユリ咲きといった品種や、さらにパロット系、トライアンフ系、ダーウィンハイブリッド系などの系統に分かれます。また早生種や晩生種といった開花期で分けられることもあります。花色は赤・紫・黄系を中心に豊冨で、淡い花色や黒紫、複色なども出回ります。白粉がのったように見えるやや細長い緑葉は、水をはじいて水玉ができます。背の低い原種系の小型種も、宿根草や山野草感覚に使えて人気があります

育てやすさ:★★簡単~★★★やや難しい 当年は簡単ですが翌年も綺麗に咲かせるのは難しい
日光:日向を好む
水やり:適量
育成環境:適湿で水はけのよい場所を好む
寒さ:強い
季節・開花時期:3~5月

チューリップの育て方

充実した球根を購入して植えれば、特にこれといった手間もなく花が咲きます。良い球根を手に入れることが大事です。植えつけ適期は10月中旬~12月上旬くらいまでが目安。植え付け深さは花壇植えで球根2~3個分の深さ、鉢植えは0~1個位の浅植えにします。地植えでさらに1~2個分深く植えれば乾燥せず、姿よく咲きます。今年限りと考えるなら乾燥させないように育てれば、密植しても半日影でも花は咲きます。来年も咲かせたい株は、日当たりのよい場所に置き、球根2個分程度の株間をとって密植は避けます。ただ、原種系以外は購入時と同じような大きな花を咲かせるのは難しいです。太平洋沿岸の暖地では一年限りと割り切るのが無難。用土は水はけのよい土を好みます。葉がない時期も含め生育期は水切れさせないように育てます

管理:花後、来年も咲かせたい場合は終わった花を切り取り、その後、葉が自然に枯れるまでよく日に当てて肥培します。葉が半分程度枯れたら球根をほりあげて冷暗所で安置します
今年限りの株は花後にすぐ抜き取ります
肥料:植え付け時は長期間効く緩効性肥料を適量与えます。花後にカリ分の多い肥料を追肥して来年の花芽のために肥培します
病害虫:アブラムシや、その被害によるモザイク病が発生します。大事な株にはあらかじめオルトラン粒剤などで予防します

チューリップのデータ

科名:ユリ科
分類:秋植え球根
原産地:地中海東部・中央アジア(園芸品種)
大きさ:背丈10~60cm 横幅15~50cm
主な見所:花(3~5月)※一株自体の見ごろは長くて1~2週間程度