ヒペリカム

ヒペリカムの特徴

ヒペリカムの仲間には有名なキンシバイやビョウヤナギがあり、種類が多岐にわたりますが、園芸店で通常「ピペリカム」の名で販売されるものは、常緑で花や斑入り葉を楽しむヒペリカム・カリシヌムとその交雑種のヒペリカム・モゼリアヌム、落葉~半落葉樹で主に実を楽しむヒペリカム・アンドロサエマムです。以前から切花として親しまれてきたアンドロサエマムは、最近実つきがよく実の色の鮮やかな改良品種が出回るようになって注目されています。いずれも花色は黄で、カリシヌムはやや大きな花。アンドロサエマムは小さな花です。葉は緑でやや硬め印象。改良種として黄金葉やピンクと白の斑入り葉が出回ります。アンドロサエマムの見所である実は赤やピンクなどがあり、頂部近辺に固まってつけます

育てやすさ:★~★★ アンドロサエマムはやや丈夫で2つ星
日光:日向~半日陰を好む 日当たりのよい場所から半日陰を好む
水やり:やや多め
育成環境:乾燥には少し弱い
寒さ:強い
季節・開花時期:5~7月

ヒペリカムの育て方

カリシヌムやモゼリアヌムは強健で、放っておいても増えるほど丈夫です。日当たりのよい場所から半日陰が適地。土質は選びませんが、肥沃な酸性の用土が好みです。一方、アンドロサエマムは実つきをよくしたい場合それなりの管理が必要で、真夏以外は日当たりのよい場所に置き、肥沃で水はけのよい土に植えます。植え替えは落葉期に行います

管理:カリシヌムやモゼリアヌムは成長が早いので、広がりすぎたら冬に根際から刈り込んで更新します。アンドロサエマムは落葉期に邪魔な枝や徒長した枝を切り取る程度とします
肥料:春と秋に緩効性肥料を与えます
病害虫:カリシヌムやモゼリアヌムはほとんど発生しません。アンドロサエマムは一部の品種でさび病にかかることがあります

ヒペリカムのデータ

科名:オトギリソウ科
分類:落葉~常緑低木
原産地:中央アジア~地中海沿岸
大きさ:背丈15~50cm 横幅30~60cm
主な見所:花(5~7月)、実(10~11月)