ガーデン用品屋さんの花図鑑 フクシア

フクシア

フクシアの特徴

まるでイヤリングのように花を垂れ下げて咲かせます。以前は、高温多湿に弱い性質のため鉢花以外ではそれほど使われてきませんでしたが、最近ではポットで大量に苗が出回るようになり、ガーデンでもよく用いられるようになっています。花は鮮やかでガクと花弁で2色咲きのように見えます。下垂する花の姿からそれほど派手な印象でもなく温帯の花とも合わせやすいです。葉は小さめの濃緑で花とも相性がよいです。株の姿は立性ものとやや下垂するものがあります。暑さだけでなく冬の寒さにもやや弱いですが、品種を選べば南関東以西では屋外でも霜よけ下で冬越しできるものもあります

育てやすさ:★★~★★★ 夏越しと冬越しがポイント。寒さに弱い品種は星3つ
日光:日向~半日陰を好む 秋から初夏は日当たりに、夏は半日陰に置く
水やり:適量
育成環境:適湿を好む
寒さ:弱い~普通 通常は室内で5℃程度を保つ。寒さに強い一部の品種は南関東以西の暖地なら霜よけした屋外でも冬越しする
季節・開花時期:4~7月 ※初夏が最盛期だが、条件さえ満たせば四季咲きに

フクシアの育て方

日当たりと水はけのよい場所に植えます。やや暑さに弱いので、真夏になる前に枝を切り戻した上で風通しのよい半日陰に移動します。また、寒さにも弱く室内で5℃以上で冬越しさせますが、寒さに強い一部の品種は霜よけすれば高確率で冬越しできます。気温と長日条件を保てば四季を通じて開花が続きますが、通常は夏と冬は休眠させるために枝を短く切って花芽は積んでしまったほうがよいと思います。ただ寒さに強い品種は冬の剪定を邪魔な枝を切り取る程度にすると春に豪華に咲いてくれます

管理:花がらは摘み取ります。夏になる前に整姿をしてすっきりした姿で過ごさせます。根づまりしやすいので、なるべく毎年植え替えを行います。夏越し冬越しは挿し木苗を作っておくと室内に取り込むのが楽になります
肥料:春と秋に緩効性肥料を与えます。肥料食いのよい方なのでしっかりと与えます
病害虫:温室に置くとコナジラミやハダニが発生しやすくなります

フクシアのデータ

別名:ホクシア
科名:アカバナ科
分類:常緑低木
原産地:中央~南アメリカ
大きさ:背丈20~200cm 横幅15~150cm
主な見所:花(4~7月)※初夏が最盛期ですが、条件さえ満たせば四季咲きになります