ヤマボウシ
Contents
ヤマボウシの特徴
初夏に咲く白花(総苞片)が美しく、新緑、実、紅葉など四季の魅力があり和の雑木として近年人気があります。北アメリカ原産のハナミズキに似ていますが、こちらは日本の自生種で楚々とした魅力があり、またハナミズキで悩まされやすいうどんこ病の被害がほとんどないこともポイントです。葉はほぼ円形で葉脈がよく目立ちます。株は枝が直立しますが、これを株立ち状に仕立てることで狭い場所でも使いやすくすることが多いです。紅花などの改良品種もあります
育てやすさ:★★簡単 植え付けの場所を間違わなければ簡単
日光:日向~半日陰を好む
水やり:やや多め
育成環境:乾燥が苦手
寒さ:強い
季節・開花時期:5~7月
成長速度:やや早い 成長はやや早いですが、対処に困るほどではありません
移植:落葉期 移植はやや容易です
ヤマボウシの育て方
午前中日に当たるような場所が好みで、西日がきつかったり、一日中日に当たり続ける場所だと夏に葉やけしたりします。特に乾燥しやすい場所だと生育が著しく悪くなります。水はけと水もちのよい、腐食質の多い土を好みます。乾燥が苦手なので、砂質土の場合は念入りに腐葉土や赤玉土をすきこみます。適地に植えられれば、日本に自生もあるとおり、剪定以外は特別な管理もなく育ちます
管理:生垣などで刈り込みが必要なら適期に行います。花を望むなら花が終わった直後に刈り込みます。肥沃な土なら肥料は無理に与える必要はありません
肥料:生育も花つきも良いなら特にいりませんが、生育が悪いようなら寒肥として遅効性肥料を早春に与えます
剪定:落葉期 自然樹形を楽しむので刈込剪定はしません。混み枝を間引くように切り取ります。狭い場所では横に張り出した枝を付け根から切り取ります。高くしたくない場合は伸びてる枝の適当な位置の付け根で切ります。芽がない場所で切っても芽は出ず途中の枝が枯れるので、刈り込みはしないように。ひこばえや胴吹き枝は随時切り取ります
病害虫:病気の発生は少ないですが、イラガなどケムシ類の発生はみられます
ヤマボウシのデータ
科名:ミズキ科
分類:落葉高木
原産地:日本、東アジア
大きさ:背丈2.0~4.0m(10~15m) 横幅1.5~3.0m(4~6m) 葉5~10cm前後(対生)
主な見所:新緑(春~初夏)、花(5~7月)、実(秋)、紅葉(晩秋)、樹形(周年)