ガーデン用品屋さんの花図鑑 ケイトウ

ケイトウ

ケイトウの特徴

古くから改良されてきた高性のトサカ系やクルメ系は切花以外では見かけることが少なくなり、矮性の羽毛ケイトウやヤリゲイトウが主流になっています。花の形はトサカ系は鶏冠に、クルメ系は球状に、羽毛ケイトウはふさふさした毛が生えて穂状になり、ヤリケイトウは円錐状です。いずれも夏にふさわしい強烈な花色が魅力です。特に赤色の花はよく目立ち、サルビア・スプレンデスとともに夏の定番ともいえます。葉は少し大きめですが、花が葉の上に咲くのでバランスは取れています。高性種でも横に広がりすぎず、さっぱりとした姿になります。原種に近いノゲイトウの品種(写真右下)はセロシアの名でも出回り、ナチュラルガーデンでよく用いられ人気があります。葉も細めで花とのバランスも取れています

育てやすさ:★★簡単 暑さに強く丈夫ですが過湿に弱い
日光:日向を好む
水やり:適量
育成環境:水はけのよい土を好み、過湿に弱い
寒さ:弱い 一年草です
季節・開花時期:6~10月

 

ケイトウの育て方

初夏に出回る苗を植えつけるのが手軽ですが、直まきでも楽しめます。日当たりのよい場所を好みます。日照時間もなるべく長い方がいいでしょう。高温には強いですが高温多湿にはやや弱いので、蒸れにくいなるべく開けた場所が適しています。水はけが悪いと根ぐされを起こしやすいので、砂や腐葉土を多めに混ぜて高植えにします。移植に弱いところがあるので、ポット苗の場合は根を傷めないように気をつけて定植します

管理:色褪せた花がらは取った方がよいです
肥料:肥料食いがよいので、十分な元肥の他に液肥も与えます。チッ素分の与え過ぎには注意しましょう
病害虫:葉を食われることがあります
タネまき:発芽・生育適温ともに高いので十分気温が上がってからまきます。直根性なので直まきが基本ですが、ポットまきもできます。タネが細かいので覆土は薄めにします

 

 

ケイトウのデータ

別名:セロシア
科名:ヒユ科
分類:春まき一年草
原産地:東南アジア~南アジア・熱帯アフリカ
大きさ:背丈20~150cm 横幅20~50cm
主な見所:花(6~10月)