ガーデン用品屋さんの花図鑑 エリンジウム

エリンジウム

エリンジウムの特徴

一般的に出回っている品種はエリンジウム・プラナム(上の写真)ですが、他にもいくつか品種や改良品種があります。ペレニアルフラワーとして欧州では定番の花。個性的な姿で日本でも人気がありますが高温多湿に弱く暖地の夏越しはかなり難しいです
やや白っぽい青い小花が集まってボンボンのような花序をつけます。花茎を直立させ、節から多数枝が出て花つきはよいです。花色はブルーで美しい色ですが古い花が茶色く変色したまま残ってしまいます。花は乾いたカサカサした印象でドライフラワーにもなります。花の下につくトゲトゲの総苞も大きな特徴です。葉は葉柄が目立つへら状の広楕円形で縁が波うちギザギザが入ります。株はロゼット状になります

育てやすさ:★★★やや難しい 初夏までは丈夫ですが、高温多湿に弱く夏に枯れやすい
日光:秋~初夏は日当たりの良い場所で育てますが、夏は遮光します
水やり:適量
育成環境:乾燥に強く、ジメジメした環境は苦手です
寒さ:強い
季節・開花時期:5~7月
主な品種:プラナム、アルピナム

 

エリンジウムの育て方

日当たりと水はけ、風通しの良い場所で育てます。また酸性土を嫌うので石灰などで中和しておきます。高温や過湿に弱いのでいかに夏越しさせるかがポイント。条件のよい場所に高植えした上で、強い直射や雨をなるべく避けられるよう工夫します。暖地では鉢植えにして夏は雨の当たらない涼しい場所に移動するか、一年草扱いにして切花を取る方が現実的かもしれません。それでも夏越しは不可能というほどではないので条件の良い場所があれば腕試ししてみるのもいいでしょう。移植がやや苦手なのでポット苗の場合は根鉢を崩さないよう慎重に植えつけます

管理:初夏までは管理の手間はほとんどありません。花が咲き始めたら、茶色く残ってしまう枯れた花を摘み取ります。花茎が長く伸び倒れやすいので支柱を立てて防ぎます
肥料は春と秋に緩効性肥料を控えめに与えます
病害虫:あまり発生しません

 

 

エリンジウムのデータ

別名:エリンギウム、エリンジューム
科名:セリ科
分類:常緑多年草
原産地:西地中海沿岸~西アジア原産
大きさ:背丈40~100cm 横幅25~60cm
主な見所:花(5~7月)