ガーデン用品屋さんの花図鑑 フロックス

フロックス

フロックスの特徴

フロックスの名で出回るものは多種にわたりますが、一般的にいえば高性種で多年草のパニキュラータを指すことが多いようです。他に、パニキュラータと性質がよく似た高性種で多年草のマクラータ、コンパクトにまとまる一年草のドラモンディー(写真右下)が出回ります。どの種も花茎に房~段状に小花を咲かせボリュームがあります。花期は比較的長めですが、種類によって最盛期が異なります。強健な花ですが、ドラモンティーは高温多湿にやや弱く梅雨以降は勢いが落ちます。高性種は切花にすると日持ちがよいですが、独特な甘い香りがする品種があります。初夏咲きでほふく性のあるツルハナシノブもフロックスの名で出回ります

育てやすさ:★★簡単 比較的丈夫な植物
日光:日向を好む
水やり:やや少なめ
育成環境:ジメジメした場所は好まない
寒さ:強い
季節:4~9月

フロックスの育て方

いずれも日当たりのよい場所に植えます。ジメジメする場所は好みません。パニュキュラータやマクラータは土質にはあまりこだわりませんが、多発するうどんこ病予防のために風通しをよくしておきます。ドラモンティーは少し乾燥するような場所に植え、湿り気味なら土壌改良します。鉢植えの水やりは土が乾き始めてからにしましょう。庭植えは放任で構いません。開花期が長いので肥料を切らさないようにします。ウドンコ病に耐性のある一部の改良品種は比較的育てやすいです

管理:花がらは花茎ごと切りとります。晩秋に枯れ枝を根際から切り取ってスッキリさせます。3~4年に一度程度で、秋や春先に株分けして株をリフレッシュします
肥料:生育中は緩効性肥料や液肥を与えます
病害虫:ハモグリバエのほか、風通しが悪いとウドンコ病も発生します。ウドンコ病は厄介で完全に予防することが難しいので、発生しやすい株にはあらかじめ初夏に殺菌剤をまきます
ウドンコ病に耐性のある品種を選択する手もあります

フロックスのデータ

科名:ハナシノブ科
分類:秋まき一年草・夏緑~半常緑多年草
原産地:北アメリカ原産
大きさ:背丈20~150cm 横幅20~80cm
主な見所:花(4~9月)※一年草種(4~7月) 多年草種(6~9月)