ガーデン用品屋さんの花図鑑 ロニセラ

ロニセラ

ロニセラの特徴

園芸でロニセラと呼ばれて販売されるものには原種を含めいくつか種類があります。大きく分けるとつる状になり花を楽しむ落葉~常緑のハニーサックルと呼ばれる園芸品種郡と、葉物として使われる常緑低木のニティダがポピュラーです
ハニーサックルは初夏から秋にかけて変わった形の花を咲かせます。花にはハニーの名のとおり弱い甘い香りがあります。花色が豊富で複色咲きや、咲き進むにつれ変化するものも多いです。葉は楕円形でやや濃い緑、株はつる状になり成長が早く旺盛に広がります。落葉~半落葉しますが暖地では常緑を保つ品種もあります
ニティダはブッシュ状になり葉が小さくグランドカバーや寄せ植えに人気があります。花は目立ちませんが美しい斑入り葉が出回ります。通常の緑葉も綺麗です。ハニーサックルとは異なり成長はやや遅く樹高も高くなりません
店頭に出回ることは多くありませんがツキヌキニンドウなどの原種も栽培されています

育てやすさ:★初心者向き 丈夫な植物
日光:日向~半日陰を好む
水やり:適量
育成環境:強い乾燥に弱い
寒さ:強い
季節・開花時期:5~7月、9~11月
成長速度
○ハニーサックル:早い 成長はかなり早く管理が必要なつる植物です
○ニティダ:やや遅い 多少徒長枝が出るものの、成長は遅めです
移植:春・秋 移植は難しくありません。植え替え時は枝を切り詰めます

ロニセラの育て方

2種類とも、とても丈夫な植物です。陽地を好みますが、半日程度あるいは木漏れ日程度の日射でも十分です。ハニーサックルは西日にも強いので緑陰に使えます。土壌は特に選びませんが、肥よくで水はけ水もちのよい土がベストです。強い乾燥には弱いので鉢植えにする場合は水切れに注意します。ハニーサックルは旺盛に枝を伸ばすので、つるを絡ませられるようにネットフェンスやトレリスなどを用います。新枝に花を咲かせるので強剪定(下記参照)を行うことでより多くの花を楽しめます

管理:ハニーサックルはトレリスなどがあれば自然に伸びていきますが、放任すると手がつけられなくなります。ある程度誘引して姿を調えましょう
ニティダは逆に成長が遅く、剪定の手間も年1回程度と少なく管理は楽です
剪定
花後・冬(ハニーサックル):ハニーサックルは新しい枝に花をつけるので冬に強剪定しても大丈夫。冬だけでなく花後にも剪定して秋に返り咲きさせるといいでしょう
初夏・秋(ニティダ):徒長枝を切り戻す程度で維持できます
肥料:早春に遅効性肥料を、開花期は緩効性肥料や薄い液肥を与えます。肥沃な土なら無理に与えなくても構いません
病害虫:特に気になるものはありません

ロニセラのデータ

別名:ハニーサックル
科名:スイカズ科
分類:落葉~常緑つる木本・常緑低木
原産地:北半球の温帯
大きさ:(ハニーサックル)背丈100~300cm以上(つる性)
大きさ:(ニティダ)背丈15~60cm(1.5m) 横幅15~70cm(1.8m)
主な見所:花(5~7・9~11月)※初夏が最盛期