ボケ
ボケの特徴
まだ寒い冬のころからポツポツと咲き始め、春になると枝いっぱいに花をつけてとても見事です。花色は赤やピンク、白で、咲き分け種もあります。葉は小さめの卵形~楕円形~へら型で変化があります。束になって葉をつけるのが特徴。また、托葉をつける場合があります。成長がとても早く当年枝の伸びもよいですが、背丈は大きくなっても3m程度で高くなりません。新梢や枝先につくトゲは非常に鋭いので注意がいります。初夏以降に病害虫のせいで葉が汚れたり落葉することが多いです
育てやすさ:★★簡単 比較的丈夫な植物ですが病害虫に注意
日光:日向を好む
水やり:適量
育成環境:強い乾燥は苦手
寒さ:強い
季節・開花時期:2~4月
成長速度:早い 一年で1m以上伸びることも普通にあります
移植:落葉期(晩秋) 根頭がん腫病にかかりやすいため、移植は晩秋に行うのが良いとされています。移植自体は易しいです
ボケの育て方
日当たりと水はけ・水もちのよい場所を好みます。花木では珍しく日当たりのやや悪い場所でも花をつけます。育てることは容易な花木ですが、病害虫の被害にあうことが多く、美しく育てるためには管理が必要です。ただ、葉がほとんど枯れてしまうような被害を受けた場合でも、株自体が枯れることはまれです。そういった意味ではバラと性質がよく似ています
管理:花後に新梢が伸びますが、放任すると伸びすぎてしまうので適切切り戻します
剪定:花後~初夏・落葉期 新梢が伸びすぎたら切り戻します。夏以降は剪定を控え、落葉期の剪定は花芽を切らないようにします 。徒長した枝には葉芽が多く、花芽は短い枝に多くついています
肥料:寒肥に遅行性肥料を、花後にお礼肥として緩効性肥料を与えますが、いずれもチッソ分の多い肥料は避けます。順調に育っているなら特に与えなくても構いません
病害虫:アブラムシ:新梢に黒い小さな虫がびっしりつきます
グンバイムシ:葉裏に黒い点がついて、葉表が白くかすれます
赤星病:葉裏に赤黒い斑点から毛状の突起が生えます
ボケのデータ
科名:バラ科
分類:落葉低木
原産地:東アジア
大きさ:背丈1.0~2.0m(3m) 横幅1.2~2.5m(2.5m) 葉3~7cm前後(互生)
主な見所:花(2~4月)※最盛期は4月