ガーデン用品屋さんの花図鑑 ハナミズキ

ハナミズキ

ハナミズキの特徴

四季折々に見所があることから、一般家庭以外でも街路樹や公園樹としてよく用いられています。花色は赤・ピンク・白です。花弁に見える部分は総苞で、花もちはあまり良いほうではありません。花は上向きにつき、上から見下ろすようにすると、とても見ごたえがあります。葉は楕円形で6~10cm程度です。芽出しは遅く紅葉・落葉も早い性質があります。さらに、うどんこ病に弱く秋のはじめに落葉してしまうこともあります。赤い実は10月ごろ熟します。小さく仕立てることもできますが、横に広がって円形状になる自然樹形が美しいので狭い場所にはあまり向きません

育てやすさ:★初心者向き 丈夫な植物 うどんこ病に要注意
日光:日向を好む 強い西日が苦手
水やり:適量
育成環境:比較的広範囲に適応する
寒さ:強い
季節・開花時期:4~5月

ハナミズキの育て方

基本的にはとても丈夫な樹木です。日当たりと水はけのよい、肥沃な土の場所が適地。乾燥にも比較的強いです。半日陰でも育ちますが、隔年開花になったりして花つきが悪くなり、紅葉も美しくなりません。ただし、強い西日は避けるようにします。風通しがよいほうが病気にも強くなりますが、強すぎると逆効果です。うどんこ病や各種害虫には要注意

管理:うどんこ病はかなり高確率で発生するので、よく発生する株には梅雨あたりから消毒が必要になります
剪定:花後すぐ・落葉期 自然樹形を楽しむ木ですが、伸びすぎた枝があったら節の上で切り取ります。花芽が大きいので切るときにわかりやすいです
肥料:冬に遅効性肥料を与えます
病害虫:風通しが悪いとうどんこ病にかかりやすいです。初夏から夏まで定期的に予防として薬剤をまきます。落葉した病気の葉には菌が残っているので、ゴミにして来年に持ち越さないようにします。さらに落葉期に殺菌剤をまくのも効果的です。アメリカシロヒトリなどのイモムシ類は発生率は高くありませんが、丸坊主にされることもあり気をつけます。テッポウムシが入ることがあるのでよく観察して、被害が軽微なうちに対処します

ハナミズキのデータ

別名:アメリカヤマボウシ
科名:ミズキ科
分類:落葉高木
原産地:北アメリカ
大きさ:背丈2.5~5.0m(10m) 横幅3.0~4.0m(7m以上) 葉6~10cm(対生)
主な見所:花(4~5月)、実(10月)、紅葉(晩秋)