ガーデン用品屋さんの花図鑑 ナンテン

ナンテン

ナンテンの特徴

羽状の小葉と株立ちで枝を伸ばす姿は、背の低い竹のような軽い印象を与えます。葉は冬に紅葉しますが改良品種のオタフクナンテンほどは綺麗に赤くなりません。暖地ではほとんど紅葉しないことも多いです。晩秋には赤い実をつけます。あまり実つきのよいほうではありませんが条件が良いと鈴なりにつけるのでよく目立ちます。初夏に白い花を穂状に咲かせますが、こちらは観賞価値は高くありません。全体の姿は和の雰囲気がとても強い樹木です

育てやすさ:★初心者向き 丈夫な植物
日光:日向~半日陰を好む
水やり:やや多め
育成環境:強い乾燥が苦手
寒さ:強い
季節・開花時期:5~6月(花)、11~1月(実)
成長速度:やや遅い 実をつけるようになるまでやや時間がかかります
移植:春・梅雨・秋 移植は比較的容易です

ナンテンの育て方

半日陰の、乾燥しない肥沃な土の場所が適地です。実つきを重視するなら日当たりと水はけのよい場所に植えますが、やはり乾かさないように育てます。樹形を楽しむだけなら日陰でも問題ありませんが、徒長しやすく下葉も枯れやすいです

管理:枝が込み合ってる場合は木質化が進んだ古い枝を根元から切り取ります
剪定:春 古い枝や不要な枝を株元から切り取ります。通常は枝の途中から切ることはありませんが、生垣の場合は刈り込みます。その場合もなるべく羽状の葉の部分ではなく、木質の枝部分を切るようにします
肥料:実つきを重視するなら春にチッソ分の少ない遅効性肥料を早春に与えます。多肥だと逆効果なので肥沃な土なら無理に与えなくて構いません
病害虫:特に気になるものはありませんが、たまに葉に斑点が入る病気が発生します。他の葉にうつらないように病葉を切り取ります

ナンテンのデータ

科名:メギ科
分類:常緑低木
原産地:日本、東アジア
大きさ:背丈1.0~2.0m 横幅0.5~1.5m 小葉5~12cm前後(葉は互生)
主な見所:花(5~6月) 実(11~1月)