タニウツギの仲間
タニウツギの仲間の特徴
※ウツギと呼ばれる花木は数が多くまぎらわしいです。幹や枝が空洞になる樹を特に区別なくウツギ(空木)と呼んでいるからですが、種類としては様々になり、同じ科や属であるとは限りません。園芸で用いるのはウツギやセイヨウバイカウツギ、タニウツギの近縁種が多く、ブッシュ状になるヒメウツギもよく使われます。ここではタニウツギの近縁種について書いています
タニウツギの近縁種はタニウツギのほか、ハコネウツギ、オオベニウツギの園芸品種などがよく育てられています。タニウツギはピンク花で葉裏に毛があります、ハコネウツギは白花で咲き進むにつれピンク花に変化し、葉裏にはほとんど毛がありません。オオベニウツギは雰囲気がタニウツギに似ていますが花色は白から赤紫までさまざまで、変種の斑入りや黄金葉の品種がよく出回っています。日本に自生があるとおり高温多湿などの悪条件にもよく耐え、環境がよければ株が覆われるほど美しく花を咲かせてくれます
育てやすさ:★初心者向き 丈夫な植物
日光:日向を好む 半日陰でも育ちます
水やり:適量
育成環境:適湿を好む
寒さ:強い
季節・開花時期:4~6月
成長速度:早い 成長は早いですが大きくなる樹ではないので扱いやすいです
移植:落葉期 移植はやさしいです
タニウツギの仲間の育て方
日当たりと水はけのよい、肥沃な土の場所が適地ですが、丈夫なので広い幅で耐えます。半日陰でも十分花が咲きますが、日当たりのよい場所のように株を覆うぐらいに咲いてくれません。乾燥にも湿潤にもそれなりに耐えます。風通しがよすぎると弱りやすいです
管理:適期に剪定します。それ以外は特にすることはありません
剪定:落葉期・花後すぐ 普段は、落葉期か花後すぐに邪魔な枝を間引く程度にとどめます。大きくなりすぎて仕立て直す場合は落葉期に株元から20cmぐらい上でばっさり切ります。ただその場合には当年は花が咲きません
肥料:落葉期に遅効性肥料を与えますが、花つきが良いようなら無理にあげなくても大丈夫
病害虫:アブラムシ程度で病害虫には強いです
タニウツギの仲間のデータ
科名:ユキノシタ科
分類:落葉低木
原産地:日本、東アジア
大きさ:背丈0.7~2.0m(5m) 横幅0.8~2.0m(6m) 葉5~16cm前後(対生)
主な見所:花(4~6月)※品種により花期は前後しますが5月ごろが多い