ガーデン用品屋さんの花図鑑 キク

キク

キクの特徴

キクの仲間は多岐に渡りますが、園芸でたんにキクといえばイエギクと呼ばれる品種郡をさします。改良が盛んで花色、咲き方、株姿など幅広い品種がそろいます。日本で改良された和ギクは趣味性も高く愛好家もたくさんいますが、主に花壇や寄せ植えで用いられる品種は欧米で改良された洋ギクのほうです。大きくは大菊、中菊、小菊、ボットマム、クッションマム、スプレーギクなどに分類され、さらに細かく分かれます。庭植えや寄せ植えでは中菊や小菊、クッションマムがよく使われています。ガーデン用に用いられるものを特にガーデンマムということがありますが、品種を区別するはっきりした定義はありません。一部の野菊もキクとして山野草店に並びますが、中にはミヤマアズマギクなど栽培のやや難しいものもあります。また食用ギクとして栽培される品種もあります。短日植物ですが促成栽培により周年出回ります

育てやすさ:★★簡単 比較的丈夫な植物
日光:日向を好む
水やり:適量
育成環境:適湿を好むが、乾燥には少し弱い
寒さ:強い
季節・開花時期:9~11月 ※品種により差があります
主な品種:ジュエルグローリー、ティエラシリーズ

 

キクの育て方

日当たりと水はけのよい、肥沃な土の場所で育てます。水切れにはやや弱く、多少土質は水もちもよくしたほうがよいでしょう。やや酸性気味の用土を好むので、腐葉土など腐食質の多い土に改良しておきます。冬芽で冬越しし春に新芽を伸ばしますが、7月ごろにそれを挿し芽するとよい苗が取れます。一方で、庭植えなら普通に育てて2回程度摘心するだけでもよく咲いてくれます。摘心する時期や回数、枝を切る高さによって草丈を調整できます。害虫が発生しやすく、あらかじめオルトラン粒剤などで予防したほうがよいでしょう

管理:花がらは摘み取ります。病害虫の観察は忘れずに
肥料:生育期は肥料を好みます。春・秋に緩効性肥料を十分与え肥培します。つぼみがつき始めたら肥料は控えめにします
病害虫:アブラムシ、ハダニ、ハモグリバエなどが発生します。発生率は高め。鉢植えの場合は事前にオルトラン粒剤などをまいておきます
タネから:発芽率は良好、育苗も楽です。当年に綺麗な状態で開花まで持っていくには十分な肥培が必要です。苗が1年目によく育たなかったら2年目以降に期待します

 

 

キクのデータ

別名:イエギク
科名:キク科
分類:半常緑多年草
原産地:園芸品種
大きさ:背丈20~120cm 横幅15~50cm
主な見所:花(9~11月)※品種により差があります