ガーデン用品屋さんの花図鑑 エゴノキ

エゴノキ

エゴノキの特徴

日本の山野に自生のある落葉高木。花は初夏にやや小さめの白い花をたくさんつけて美しい。葉は小型で楕円というより菱形に近いです。株は斜上に不規則に枝を伸ばしますが、全体で見ればいわゆる雑木風の樹形になり、自然風の植栽をする際には高い人気があります。大きくなり横にも広がりやすいので狭い場所には株立ち状に仕立てたものを使います。秋に実る実の皮が有毒で、食べると「えぐい」ことからエゴノキと名がつきました

育てやすさ:★★簡単 比較的丈夫な植物 適地に植えれば丈夫
日光:日向~半日陰を好む 半日陰でも育つが花つきに差が出るため、日当たりの方が望ましい
水やり:適量
育成環境:夏における強い乾燥は苦手
寒さ:強い
季節・開花時期:5月
主な品種:ピンクチャイム

 

エゴノキの育て方

半日陰でも十分育ちますが、日当たりの良い場所の方が花つきがよいです。水はけのよい、腐食質の多い適湿な土壌の場所が適地。夏の強い乾燥は苦手なので、乾燥しやすい土壌なら植え付け時に腐葉土などを多めにすき込みます。日本に自生もあるとおり、適地に植えれば大きな問題もなく育ちます

管理:生育が悪いなら、落葉期に遅効性肥料を与えます。また、花後にお礼肥をあたえても良いでしょう。生育が良いならいずれも無理に与えなくてもかまいません
剪定:落葉期が適期です。基本的に自然樹形を楽しみますが、放任では枝が込み合うので適切に枝を間引きます。立ち枝やふところ枝など樹形を乱す枝も元から切り取ります。刈り込み剪定はしませんが、枝が伸びすぎたら途中で切るのではなく、枝分かれしてる部分から切るようにします。自然な雰囲気を残して整然としないよう気をつけます
病害虫:アブラムシ程度です。雑木の中ではかなり病害虫に強いのも人気の理由でしょう。植え付け当初はイモムシに注意。テッポウムシの被害も一応注意のこと

 

 

エゴノキのデータ

科名:エゴノキ科
分類:落葉高木
原産地:日本、東アジア原産
大きさ:背丈2.5~4m(10m) 横幅2~3.5m(6m) 葉4~9cm前後(互生)
主な見所:花(5月)、樹形(周年)