ガーデン用品屋さんの花図鑑 ローマンカモミール

ローマンカモミール

ローマンカモミールの特徴

全草にリンゴのような香りがありハーブとして用いられています。ジャーマンカモミールに比べ花つきは良いほうではありませんが、多年草であることと葉にも香りがあることが特徴。花は白い花弁とやや盛り上がる黄色い花芯が素朴な雰囲気です。葉は切込みが深く繊細な印象。茎は比較的よく伸びて株は横に広がります。カモミールの園芸での主な扱いは、ジャーマン種が主に花を楽しむのに使われているのに対し、ローマン種は花だけでなく葉を楽しむのに使われています。芝生のように刈り込んで絨毯のようにすることもあります。ただ、暖地では夏に弱りやすく、夏越しさせるのに気を使うためあまりそういった使い方は見かけません

育てやすさ:★★簡単 丈夫ですが高温多湿に弱い
日光:日向~半日陰を好む
水やり:やや少なめ
育成環境:少し乾いた環境を好む
寒さ:強い
季節・開花時期:4~6月

ローマンカモミールの育て方

日当たりと水はけのよい、やや乾燥した場所を好みます。丈夫で育てやすいです。高温多湿の夏に弱りやすいですが、それなりの環境を用意できれば夏越しはそれほど難しくありません。タネからも比較的楽に育てられます。年数を経ると株が老化し勢いがなくなるので更新します

管理:花後に枯れた花茎を切りとります。芝生状に育てたい場合は咲く前の花を犠牲にして刈り込みます
肥料:春と夏越し後の秋に控えめに緩効性肥料を与えます
病害虫:アブラムシ程度です。ジャーマン種に比べると発生率は高くないです
タネから:発芽も育苗はそれほど難しくありませんが、タネが細かく苗も小さいので気を使います。早いうちに定植し、よく日に当てて育てます

ローマンカモミールのデータ

科名:キク科
分類:常緑多年草
原産地:地中海沿岸
大きさ:背丈20~50cm 横幅30~cm
主な見所:花(4~6月)、香り(全草)