ガーデン用品屋さんの花図鑑 ツバキ

ツバキ

ツバキの特徴

まだ寒いころから厚い花弁の美しい花を咲かせてくれます。早ければ12月あたりから、ポツポツと花が咲き始め、最盛期は3~4月頃になります。豪華な八重と、清楚な一重で印象が変わり、覆輪咲きや絞り咲きなど花芸のある品種も人気です。葉はツヤがあってサザンカより大きいですが、枝の伸び具合や樹高自体は両者あまり変わりません。自然に樹形はまとまりますが剪定にも耐えます。チャドクガやイラガの食害を受けやすく問題になります

育てやすさ:★初心者向き 丈夫な植物
日光:日向~日陰を好む
水やり:適量
育成環境:やや乾燥した場所を好み、水はけの悪い環境は苦手
寒さ:強い
季節・開花時期:12~5月 ※最盛期は3~4月

ツバキの育て方

とても丈夫な樹木です。耐陰性があり、幅広い日照条件に適応します。日向だと花つきが良いですが、半日陰でも十分花が咲きます。花つきは悪いですが日陰でも育ちます。やや乾燥した場所を好みますが、こちらも広い幅で耐えます。ただし、水はけが悪いと弱りやすいです。チャドクガやイラガの食害を受けやすいのが厄介。どちらも毒虫なので、管理がマメにできない場合の植栽は人の通行が頻繁でない場所を選んだ方がよいです

管理:剪定は花後に行います。刈り込みに強いですが、深く刈りすぎると翌年に花つきが悪くなります。害虫の駆除はきちんと行いましょう
剪定:3月・6月・9月 基本的には自然樹形を楽しみます。剪定する場合は花後すぐですが、生垣の場合は新芽が固まる頃に刈り込みます。2節程度の切り戻しで済ませると、来年の花つきはあまり変わりません
肥料:早春に寒肥を与え、花後に控えめにお礼肥を与えます。どちらも花つきがよいようなら無理に与えなくても構いません
病害虫:5・8月ごろチャドクガが発生します。固まって行動する幼虫のうち駆除します。チャドクガほど頻繁ではありませんが、イラガも時々発生します。どちらも厄介な毒虫のうえ、その他の病害虫には強いだけに余計に被害が目立ちます

ツバキのデータ

科名:ツバキ科
分類:常緑高木
原産地:日本、東アジア原産(園芸品種)
大きさ:背丈0.8~3.0m(6m) 横幅0.5~2.0m(4m) 葉4~12cm前後(互生)
主な見所:花(12~5月)※最盛期は3~4月