ガーデン用品屋さんの花図鑑 エゾギク

エゾギク

エゾギクの特徴

学名の通りアスター属(Aster)ではありませんが、園芸(特に切花)では単に「アスター」といえばこちらをさすことが多いです。宿根アスター(ユウゼンギク)とは違う種類でややこしい呼称になっています。形のよい小花をたくさん咲かせ、花の形は一重、八重、ポンポン咲きなどがあります。品種によっては大輪咲きのものもあります。花色が豊富にそろい、特に青・紫系の花色は貴重です。全体の姿は小菊にそっくりで、切花、とくに仏花によく用いられています

育てやすさ:★★★やや難しい 慣れてからチャレンジ 暖地で育てるのはやや難しく、害虫にも弱い
日光:日向を好む
水やり:適量
育成環境:適湿を好む
寒さ:やや強い
季節・開花時期:5~9月 ※タネまき時期によって変わる
主な品種:ネネ

 

エゾギクの育て方

日当たりと水はけのよい場所を好みます。比較的冷涼な気候を好み、南関東以南の暖地ではやや育てづらい花です。一方で強い霜も苦手なので秋まきの場合は霜よけして育てると安全。連作すると生育が悪くなり病害虫も出やすくなるので避けます。強酸性用土も苦手です。害虫が多く、特にバッタやハムシに葉を食べられやすいので注意

管理:本葉が8・10枚程度で摘心して枝数を増やします。品種によっては無摘心でもOK
花がらは随時つみとります
肥料:定植時に元肥を与え、つぼみがつくまで液肥も併用します
病害虫:害虫はアブラムシやウリバエ(ウリハムシ)、ハモグリバエ、ヨトウムシ、バッタの被害にあいやすい。無農薬で綺麗なまま育てるのは難しいでしょう
病気は立ち枯れ病が出ます。治癒は困難なので発生した場合は速やかに株を抜き取ります。放っておくと他の株にも感染します
タネまき:

暖地では秋まき・春まきどちらも可能です。春まきの方が楽という意見もありますが、暖地では涼しい期間に育成できる秋まきのほうがいいのではとも思います。どちらにしろ害虫をきちんと駆除できる人向けの花です

 

 

エゾギクのデータ

別名:アスター
科名:キク科
分類:春・秋まき一年草
原産地:東アジア
大きさ:背丈20~100cm 横幅15~40cm
主な見所:花(5~9月)※タネまき時期によって変化します。通常は夏~秋咲き