ピラカンサ
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ピラカンサの特徴
ピラカンサにはいくつか種類がありますが、単に「ピラカンサ」といった場合、実が美しいトキワサンザシやヒマラヤトキワサンザシ、それらの改良品種を指すことが多いです。他にもタチバナモドキが育てられています。花は小さい5弁の白花で、やや大きめの花序になります。実はやや潰れたような球形で晩秋に色づきます。実の色は赤~黄色。葉は長楕円形の濃緑色で実とのコントラストが美しいです。株は低木なのでそれほど背丈は高くなりませんが、成長が非常に早く徒長枝がよく出るので毎年管理が必要になります。枝には鋭いトゲがあるので、侵入防止用の生け垣など実用目的で用いられることもあります
育てやすさ:★初心者向き 丈夫な植物
日光:日向~半日陰を好む 花つきは悪くなるが、半日陰でも育てられる
水やり:やや少なめ
育成環境:幅広い環境で育つ
寒さ:強い
季節・開花時期:5~6月
ピラカンサの育て方
日当たりのよい場所を好みますが、半日影でも育てられます。日陰でも育つには育ちますが、花つきや実つきに大きな影響があるので勧めません。土壌は特に選ばず、乾燥地でも湿りやすい場所でも育ちますが、やや乾燥しやすい場所の方が好みのようです。丈夫な樹木で、育てる条件云々ということより、見栄えよく管理(剪定・誘引)するほうに気を使います
管理:放任すると徒長枝が伸びて見苦しいので毎年剪定が必要です。壁面には這わす場合は、まだ徒長枝が柔らかいうちに伸ばしたい方向に水平に枝を伸ばしていきます。つる植物とは異なり自然と巻きつくわけではないため、誘引ワイヤーや支柱などを用います
剪定:6月以降 花後の6月以降に花芽をつけなかった徒長枝を剪定して実がよく見えるようにします。また、秋以降に徒長した枝には花をつけないので切り詰めてよいでしょう。花芽は充実した短い枝につきます。花芽がついた枝の区別が分からなければ、花芽が分かりやすくなる3月以降の剪定でも問題ありません
肥料:鉢植えの場合は緩効性肥料を生育期に与えます。地植えの場合は花や実つきが問題ないなら無理に与える必要はありません。生育が悪いようなら遅行性肥料を早春に与えます。チッソ肥料の上げ過ぎはさらなる徒長を招くので注意
病害虫:特に気になるものはありません
ピラカンサのデータ
別名:ピランカンサス
科名:バラ科
分類:常緑低木
原産地:ヨーロッパ南部~西アジア、ヒマラヤ
大きさ:背丈0.5~2m(5m) 横幅0.3~2m(3m) 葉3~6cm前後(互生)
主な見所:花(5~6月)、実(11~)