ガーデン用品屋さんの花図鑑 ナンキンハゼ

ナンキンハゼ

ナンキンハゼの特徴

街路樹や庭園樹としてよく見られる落葉高木で、庭木としてもまれに植栽されることがあります。初夏に咲く黄色花や、秋に熟する実は地味で観賞価値は少ないですが、ひし形の面白い形の葉と、秋の美しい紅葉が見所です。新緑は明るい緑で、夏以降もそれほど濃い色になりません。紅葉はオレンジから紫、赤など様々な色の変化が見られます。幹は灰褐色で樹皮が縦に裂けます。葉や枝を傷つけると白い乳液が出ます。各地で野生化しているほど丈夫で、生育に適した条件なら成長も非常に早いです

育てやすさ:★初心者向き 丈夫な植物
日光:日向を好む
水やり:やや少なめ
育成環境:適湿を好み、乾燥には比較的強い
寒さ:強い
季節:4~10月(葉)、11月(紅葉)
成長速度:早い 成長は早いです
移植:落葉期 移植は普通ですが、大きくなる樹なので、ある程度成長した後の移植は現実的ではありません

ナンキンハゼの育て方

日当たりと水はけのよい場所を好みます。陽樹で半日影~日陰の環境では弱りやすいです。やや乾燥気味の土壌を好みます。とても丈夫な樹木で、条件さえ合えば驚くほどのスピードで大きくなるので、剪定などの管理の方が重要です

管理:放任すると大きくなりすぎるので毎年剪定します。晩秋に出る大量の落ち葉の掃除が大変かもしれません
剪定:落葉期 剪定には強い樹なので落葉期に強剪定します。特に花を楽しむわけではないので樹形重視で切って構いません。枝が茂ると害虫が発生しやすくなるので、余裕があれば枝の間引き剪定も行います
病害虫:イラガやテッポウムシの被害があるので、たまに葉や根元を観察しましょう

ナンキンハゼのデータ

科名:トウダイグサ科
分類:落葉高木
原産地:東アジア
大きさ:背丈3~5m(15m) 横幅3~m(10m) 葉7~15cm前後(互生)
主な見所:葉(4~10月)、紅葉(11月)