ガーデン用品屋さんの花図鑑 トケイソウ

トケイソウ

トケイソウの特徴

名前の通りの雌しべが丸時計の針のようになった変わった形の花を咲かせます。耐寒性が強く暖地では屋外でも越冬する原種のカエルレアとその改良・交雑品種が主に出回っていますが、コッキネアなどその他の種類の中には耐寒性が弱いものもあります。また、一年草扱いできるタネから育てる品種もあります。花後の赤い実を観賞する種類や、パッションフルーツのように実を収穫できる種類もあります。行灯仕立てをよく見かけますが、成長が早く緑陰作りにも向いています

育てやすさ:★初心者向き 丈夫な植物
日光:日向を好む
水やり:適量
育成環境:適湿を好む
寒さ:強い 耐寒性は種類によって異なる。カエルレアを交配親にしたものは関東南部では屋外で冬越しできるが、寒さに当たると半落葉から落葉になる。耐寒性の弱いものは室内に取り込む
季節・開花時期:5~10月

トケイソウの育て方

日当たりと水はけのよい場所に植えます。丈夫なので条件のよい場所なら特に気を使わずに育ちますが、誘引などの管理は欠かせません。鉢植えの場合は生育期に水を切らさないようにし、冬は乾燥気味にして強い霜をよけられる軒下に移動します。地植えの場合は適地ならそのまま越冬させます

管理:実ができやすいので花がらは摘み取ります。実を楽しむものはそのままでよいです。花後に2~3節程度の弱剪定を行い、その後つるが伸びてきたら随時誘引を行います。株の制御が利かなくなってきたら初夏~夏に強めに切り戻して仕立て直します
肥料:花を楽しむ種類は多肥にすると葉ばかり茂るようになるのでチッソ分は控えめに与えます。実を楽しむものはしっかり肥料を与えます
病害虫:ハダニが発生しやすいです
タネから(クサトケイソウ):タネが大きくまきやすいです。ポットまきが普通ですが直まきもできます。寒さに弱いので十分暖かくなってからまきます。発芽率はやや悪いですが、育苗は楽です

トケイソウのデータ

科名:トケイソウ科
分類:草本・常緑つる性木本
原産地:中央~南アメリカ、アジア、オセアニア
大きさ:背丈60~300cm以上(つる性)
主な見所:花(5~10月)