ガーデン用品屋さんの花図鑑 ゴーヤ

ゴーヤ

ゴーヤの特徴

沖縄の健康野菜として有名ですが、ガーデニングでは実の収穫よりも「緑のカーテン」としてよく植えられるようになりました。実際、品種を選べば大きな葉と旺盛な生育によって、他の緑陰植物に比べて優れた緑のカーテンになります。成長が早くビックリするほどつるがよく伸びますが、関東近辺の寒さでは冬越しできないため広がりすぎて困ることもありません
花は黄色できゅうりに似ています。実には特徴的なイボイボがあります。実は緑のうちに収穫しますが、熟すと黄色になり割れてタネが見えてきます。にがみが少ないといわれる白い実もあります(実際には苦みが強いものもある)。葉はヤツデのような大きめの掌状分裂葉で緩い鋸歯があります。株はつるがよく伸びるのでネット等で誘引します。品種によって違いがあるので用途によって使い分けましょう。緑のカーテンには緑陰向きの葉の大きな品種を選びます。実の収穫を主な目的とする品種の中には葉が小さかったり、あまり葉が茂らないものもあります

育てやすさ:★初心者向き 丈夫な植物
日光:日向を好む
水やり:適量
育成環境:適湿を好む
寒さ:弱い
季節:5~11月(葉)、7~10月(実)

 

ゴーヤの育て方

とても丈夫な植物で初めての野菜栽培にも向いています。苗の植えつけは気温が十分高くなってから行います。東京近辺なら早くても5月中旬以降ぐらい。株間は、緑陰用にする場合は最低30cm以上は欲しく、実の収穫が目的ならもっと株間を取りたいです(最低50cm以上)。地植えならこの倍の株間が理想です。緑陰に使用されるように強い日差しにも負けず旺盛につるを伸ばして成長します。水はけと風通しのよい場所が好みですが、多少の悪条件にも耐えて生育します。ただしうどんこ病予防のためにも風通しよく育てたほうがよいでしょう。成長が早くよく育つので鉢栽培の場合は大きめのものを選択します(一本あたり土12~20リットル程度)。ネコブセンチュウなどが発生しやすくなるため連作は避けるようにしますが、ゴーヤのみの連作なら前年に病気の発生さえなければそこまでこだわりません(土壌改良は必要です)

管理:つるの誘引のためネットを張ります。棒状の支柱のみだと後々つるの誘引に困るようになります。一番勢いよく伸びるつるを5~6節程度で摘心して枝数を増やします。あまり葉が密になると病気が発生しやすいので、できるならある程度、陰になりやすい部分の枝や葉は切り取りとって風通しを良くしましょう
肥料:植え付け時の元肥のほか、開花が始まったら緩効性を追肥します
病害虫:病気はうどんこ病が発生しますが、風通しよく育てればあまり発生しません。害虫はアブラムシや、秋になるとウリノメイガが発生することがあります

 

 

ゴーヤのデータ

別名:ゴーヤー、ニガウリ、ツルレイシ
科名:ウリ科
分類:常緑つる性多年草(一年草扱い)
原産地:南アジア・熱帯アジア
大きさ:背丈200~300cm以上 横幅100cm以上(つる性)
主な見所:葉(5~11月) 実(7~10月)