カイヅカイブキ
カイヅカイブキの特徴
諸説がいくつかある園芸品種で、イブキ(ビャクシン)の園芸品種と言われていますが定かではありません。関西の方で植えられていたものが太平洋沿岸を中心に広がりました。樹形は円錐形でらせん状に旋回する特徴的な姿。葉は細かく柔らかい鮮緑色、花や実は目立たず観賞の対象にしません。伸びすぎて手に負えないとのことで切られたり、植栽を敬遠される傾向にありますが、もともと適さない場所に植えることが原因で、使い方を誤らなければ実に貴重な樹木といえます
育てやすさ:★初心者向き 丈夫な植物
日光:日向を好む 必ず日向で育ててください
水やり:少量
育成環境:水はけのよい土を好み、乾燥にとても強い
寒さ:やや強い
季節:周年
成長速度:やや遅い 成長は比較的ゆっくりですが、大きくなっても成長速度が落ちません
移植:春・初夏・秋 移植はやさしいです
カイヅカイブキの育て方
日当たりと水はけのよい、やや乾燥した場所に植えます。強い日差しや乾燥に耐える丈夫さをもっていますが、一方で日当たりの悪い場所や肥沃な土だと徒長しやすく管理が煩雑になりがちです。また、日差しが他の樹木などに遮られるとその部分が枯れやすいです。肥料過多の土では徒長枝が多く伸びて見苦しいので、やせ土に植えます。植え付け場所の条件を確認しつつ、合わなければ他の樹木を選択することも考慮しましょう。潮風やアルカリ性土壌に強く、特殊な環境に強い樹木でもあります
管理:年に一度は剪定します。この手間を省くと後々影響があります。カイヅカイブキは成長はやや遅いですが大きくなっても成長速度が緩やかにならないので、毎年の管理が重要になります
剪定:初夏・いつでも 刈込に強く、時期を選ばず適度に刈り込みします。時間があれば新芽が固まった頃の初夏に手で芽摘みをしたいですが、そこまでしなくてもよいでしょう。それよりも「何年か放置して急に一気に刈り込む」というやり方が一番良くないです。骨状の枝が露出する惨めな姿になってしまいます
肥料: 肥料は余り必要としません。春に遅効性肥料を少量与える程度にとどめます。特に問題なく育ってるようなら無理に与えないほうがよいです
病害虫:ほとんど発生しません。ただし、赤星病のことは留意のこと
カイヅカイブキのデータ
別名:カイズカイブキ
科名:ヒノキ科
分類:常緑小高木
原産地:園芸品種
大きさ:背丈1.8~4.0m(10m) 横幅0.5~3.5m(6m) 葉0.2cm前後(ひとつの葉)
主な見所:葉(周年)、樹形(周年)