インパチェンス
インパチェンスの特徴
半日陰の庭でも無理なく育てられる貴重な花です。さらに高温多湿にも強いので、日本の夏のシェードガーデンには欠かせない存在になりました。初夏から秋まで開花期がとても長いです。ひとつひとつの花は長く持ちませんが、新しい花が次々に咲いてくれます。枯れた花も自然に落ちてくれるので管理も楽です。ポピュラーな一重咲き種だけでなく八重咲き種もあり、なかでもバラ咲きの品種が人気を集めています。小さいながらも八重のミニバラそっくりな花が咲き、花色も一重の品種と同じように淡い色から濃い色まで揃っています。ゆるい鋸歯のある小さめの葉は濃緑色でシックな印象です。株はやや横に広がって伸びるので、あまり高くならずこんもり茂ります
育てやすさ:★初心者向き 乾燥に気を付ければ丈夫な植物
日光:半日陰を好む 日照不足でも平気だが、暗い日陰だと徒長しやすい
水やり:適量~多め
育成環境:湿気の多い環境に強く、乾燥には弱い
寒さ:弱い
季節・開花時期:5~11月
インパチェンスの育て方
午前中のみ日が当たるような半日陰の場所がベストですが、明るい日陰でもなんとか育ちます。真夏は午前中も遮光したほうが葉の美しさを保てます。日照不足に強いとはいえ、あまりに暗かったり風通しが悪いと株が徒長して立ち上がってしまい美しく育ちません。肥沃な湿った土を好み、乾燥は大の苦手です。特に鉢植えは水切れさせてばかりいると落葉して勢いがなくなります
管理:摘心をすると花数が増えるので定植後に行うとよいでしょう。伸びすぎたら切り戻しをするとまたこんもり茂ってくれます。ただ8月中旬以降は強めの切り戻しは控えましょう。花がらは切り取ったほうが良いですが、放任でも構いません
肥料:肥料食いがよいので、定植時に元肥をしっかり効かせるとともに、肥料を切らさないように液肥や緩効性肥料を与えます
病害虫:たまにイモムシやシャクトリムシなどが発生します。定植時に、あらかじめオルトラン粒材を土に混ぜておけば初期は被害を防げます。その後は見つけ次第捕殺しましょう。雨の当たらない、あるいは当たりにくい場所に置くとハダニが発生することがあります。葉が変に縮れたりしたら発生を疑いましょう。葉に斑点ができ黄色く枯れる病気が出るので、そのときは殺菌剤をまきます
インパチェンスのデータ
科名:ツリフネソウ科
分類:常緑多年草(春まき一年草扱い)
原産地:熱帯アフリカ原産
大きさ:背丈15~40cm 横幅25~40cm
主な見所:花(5~11月)