ダイアンサス(ナデシコ)
ダイアンサス(ナデシコ)の特徴
ひとくくりにダイアンサス(ナデシコ)というとたくさんの種類があります。「テルスター」に代表される矮性で四季咲き性の強いものがポピュラーですが、その交配親であるビジョナデシコやセキチクなどもよく育てられています。花は頂部に上を向けて咲き、花弁の縁にはギザギザが入ります。花色は豊富で複色もあります。葉が細長く小さいのでそのぶん花がよく目立ちます。ビジョナデシコはやや葉幅が広めです。他にも初夏咲きのカワラナデシコ(別項)や、海浜植物のハマナデシコなどがあります
育てやすさ:★★簡単 高温多湿に弱いですが比較的丈夫な植物です
日光:日向を好む 真夏は遮光した方がベター
水やり:やや少なめ
育成環境:少し乾燥気味の場所を好む
寒さ:強い
季節・開花時期:4~11月
ダイアンサス(ナデシコ)の育て方
日当たりと水はけのよい場所なら丈夫に育ち、花つきがとてもよくなります。その条件を満たしてやれないと徒長したり、病気にかかりやすくなり花つきも悪化します。用土は水はけをよくするために砂やパーライトなどを混ぜて調整しましょう。ただし鉢植えは乾燥させすぎないように注意します。肥料食いがよく、肥沃な土を好みます。花をたくさん咲かせた後の梅雨から夏の間に弱りやすいので、多年草種でも一年草扱いになる場合があります
管理:花が終わりかけたら全体を切り戻すと、また花が咲きます。株の勢いを保つために2~3年したら挿し芽などで更新します。高温多湿に弱いので、鉢植えは梅雨~夏の間は雨の当たらない半日陰に移動した方がよいでしょう
肥料:肥料要求が高いので、緩効性肥料は忘れずに与え、開花期は液肥と併用します
病害虫:葉に斑点が入る病気は蒸れや水はけが悪くなると多発します。一度発生すると周囲のナデシコに感染するので水はけと風通しをよくして予防します。アブラムシなどの害虫はオルトラン粒剤で防ぎます
タネまき(四季咲きナデシコ):発芽率は良く、育苗も比較的楽です。初心者でも大丈夫。箱まきかポットまきにして、本葉3~4枚で定植します。暖地では通常、秋まきにしますが春まきもできます
タネまき(ビジョナデシコ):発芽率はやや悪く、育苗も難しいというほどではありませんが環境によっては上手く育ってくれない場合があります。初心者は充実した苗を買ったほうがいいかもしれません
ダイアンサス(ナデシコ)のデータ
科名:ナデシコ科
分類:常緑多年草・秋まき一年草
原産地:東アジア・ヨーロッパ
大きさ:背丈15~60cm 横幅15~35cm
主な見所:花(4~11月)※主に春と秋。一期咲き種は初夏