ガーデン用品屋さんの花図鑑 セイヨウウツゲ

セイヨウツゲ

セイヨウツゲの特徴

日本に自生のあるホンツゲ(正式には単にツゲと呼ぶ)も庭木として使われていますが、近年はセイヨウツゲが植栽されることが多くなっています。セイヨウツゲはホンツゲに比べ葉幅が広く、より葉の丸みが強い印象です。葉色はやや明るめの緑色で、強い寒さに当たると紅葉します。春に咲く花は目立たず観賞価値はほとんどありません。自然樹形で育てられることは少なく、刈り込まれて生垣やトピアリーなどにされることが多いです。イヌツゲもツゲの名で呼ばれますがモチノキ科の別種です。イヌツゲの葉は互生し鋸歯があり、まったく違う印象の樹木です

育てやすさ:★初心者向き 丈夫な植物ですがツゲノメイガに注意
日光:日向~半日陰を好む
水やり:やや少なめ
育成環境:適湿を好む
寒さ:強いですが、関東地方以西推奨
季節:周年
成長速度:やや遅い 成長はやや遅く、大きくなるのに少し時間がかかります
移植:春~梅雨・秋 移植は容易です

セイヨウツゲの育て方

とても丈夫な樹木です。刈り込みの手間は必要ですが、成長が遅めで最終樹高も低いので手間はかかりません。日当たりと水はけの良い場所を好みますが半日陰でも育ちます。ツゲノメイガの食害だけはよく観察して初期のうちに駆除します

管理:生垣などで刈り込みが必要なら適期に行います。花は観賞価値がないので、新芽の固まらない時期や厳冬期以外ならいつでも刈り込み可能です
剪定:いつでも 新梢が固まらない時期や厳冬期以外ならいつでも刈り込めます
肥料:肥沃な土なら無理に与える必要はありません
病害虫:初夏から秋まではツゲノメイガの食害に要注意。くもの巣状の糸を張り、周囲の葉を食い荒らします。ひどい場合には葉がスケスケになるほどです。風通しの悪い場所で多発します

セイヨウツゲのデータ

別名:ボックスウッド、スドウツゲ
科名:ツゲ科
分類:常緑低木
原産地:地中海沿岸~西アジア
大きさ:背丈0.5~1.5m(3m) 横幅0.3~1.2m(4m) 葉1.5~2.5cm前後(対生)
主な見所:葉(周年)