プリムラ・ポリアンサ
プリムラ・ポリアンサの特徴
古い改良の歴史を持ち、現在出回っているものはすでに園芸品種といっていいと思います。豊富な花色とはっきりした花の形、地際から短めの花茎を伸ばす扱いやすい姿からプリムラ・ジュリアンとともに、パンジー・ビオラ・ガーデンシクラメンに並ぶ冬~春花壇の主要素材になっています
株元から花茎を伸ばすジュリアンに印象が近いものと、やや太い花茎を伸ばし房咲きになるものがあります。房咲きは賑やかな印象です。たまに同じ株に2種類の咲き方が出ることもあります。葉は少し厚めで葉脈がはっきり入ります。濃緑で花と同じくらい存在感が強いです。葉の先がつまった感じになるジュリアンに比べると葉の先端が素直に伸びている傾向が強いです。株はロゼット状で成長しても背丈はあまり伸びません。プリムラ・ジュリアンともども以前は鉢花として室内で育てることが多かったようですが、南関東以南では簡単に冬越しし、少ないながらも冬も開花が続くことがわかり急激に流通量が増えました。最近では複色の品種や大輪種も多く出回ります
育てやすさ:★初心者向き 丈夫な植物
日光:日向を好む
水やり:適量
育成環境:強い乾燥は苦手
寒さ:強い
季節・開花時期:11~5月
プリムラ・ポリアンサの育て方
秋や初春に出回る苗を購入します。暖地ではタネから育てるのは難しいです。日当たりと水はけ、水もちがよい場所が適地です。乾燥に弱いので鉢植えの場合は水切れを起こさないようにします。肥料切れに弱いので、肥沃な土に植え元肥をしっかり効かせます。葉色が悪くなったり葉先が白く抜けるのは微量要素が欠乏しています。鉄分を含む活力剤で補います。高温多湿に弱く初夏以降は管理が難しくなりますが、通常は一年草扱いにするので問題ありません。夏越しする場合は涼しい場所で管理しますが、優れた苗が秋以降に安価で出回るので寒冷地以外では無理して夏越しする必要はないでしょう
管理:枯れた花は切り取ります。房咲きのものは房の花が半分以上が終わったら元の花茎ごと切り取ると、次の花が上がりやすくなります
肥料:開花期が長いので、元肥はしっかりと与え、春にまた追肥します。生育が旺盛な時期は液肥も併用します。葉色が悪くなったり葉先が白く抜けたら鉄分を含む活力剤で補います
病害虫:夏にハダニが発生しやすく厄介ですが、一年草扱いにすれば問題ありません
プリムラ・ポリアンサのデータ
科名:サクラソウ科
分類:常緑多年草(一年草扱い)
原産地:ヨーロッパ原産(園芸品種)
大きさ:背丈12~20cm 横幅15~25cm
主な見所:花(11~5月)