ガーデン用品屋さんの花図鑑 バラ

バラ

バラの特徴

観賞用はもちろん、香料を取るための実用種まで様々な改良・交雑品種が作られています。作成された時期で、ハイブリッドティーが作出された以降の品種であるモダンローズと、それ以前の品種であるオールドローズ、原種系に分かれます。一般的に出回る品種はほとんどがモダンローズです。花の系統で大きく分けるとハイブリッドティー(HT、大輪四季咲き)、フロリパンダ(FL、中輪房咲きで四季咲き)になり、ここからさらに細分化されます。樹形ではブッシュ(立性)・つるバラ(CL、つる性)・シュラブ(S、半つる性)・ミニチュア(Min、矮性)に分かれます。場合によってはノイバラ系とコウシンバラの交配種のポリアンサ(Pol、背丈が低い房咲き)や、オールドローズとの交配種であるイングリッシュローズなど、さらに細かく分かれます。
花は八重が一般的ですが、一重や千重咲きもあります。花色は青と黒以外はほとんどそろいます。青いバラといわれているものは大半が紫がかっており、通常求めることができるもので本当に青いバラはまだありません。黒バラも真っ黒ではありません。それらを考慮しても花色の多さは特異です。香りの優れた品種が多いですが、中にはほとんど香りのないものもあります。葉はやや濃いめの緑色で羽状複葉、小葉は広楕円形で鋸歯があります。品種により葉の照り具合が異なります。枝にはおなじみのトゲがあり、かなり鋭く扱いには注意が必要です。一部の品種は果実も観賞対象になります。多くの品種が病害虫に弱いのですが、株自体は丈夫で簡単には枯れません

育てやすさ:★~★★★★ 品種によりかなり幅がある
日光:日向を好む 半日陰で育つ品種もあるが、大抵は日当たりのよい場所を好む
水やり:適量
育成環境:水はけのよい土を好むが、強い乾燥は苦手
寒さ:強い
季節・開花時期:5~11月 ※最盛期は初夏と秋 ※初夏の一季咲き種もある

バラの育て方

育てること自体はさほど難しくありませんが、美しい姿を維持するために管理を必要とする花木です。日当たりと風通しのよい場所を好みます。ミニチュアなど性質の強い系統は半日程度の日射でも花をつけますが、そのぶん花つきは悪くなります。肥沃で水はけがよく、やや水もちのよい土を好みます。病害虫は気をつけていても発生してしまうものなので、予防的に薬剤を散布したり、なるべく病害虫に耐性のある品種を選ぶようにします。特にウドンコ病耐性があるかは初心者には重要です。購入株には新苗(春に出回る花つき苗)と大苗(落葉した大株)があります。大苗のほうが安定感があるので初心者には育てやすいです

管理:病害虫に常に気をつけます。発見が早いほど処置も楽になります
剪定:バラの剪定は四季咲き、一期咲き、つるバラで異なるのですが、花後に切り戻し剪定を行い、冬~早春に弱い枝を整理することを共通して行います。枝を切るときは芽が株の外側に向いていることを基本にします。またつるバラには整枝作業が必要です。
○花後の剪定:共通で花がらのついている2~3節下あたりで切り戻します。
○夏剪定:四季咲き種は2番花が咲いた後の夏(8月下旬~9月上旬ごろ)に株全体を少し(3分の2残し程度)切り戻して秋の開花に備えます。一期咲きやつるバラは夏剪定は不要。
○冬~早春の剪定:共通で交差した枝や込み合った枝、弱い枝、3~4年目以上の古い枝を基部から切り取ります。つるバラ以外は株元から出た前年のシュートを50cm程度残して切り戻し、さらに株全体を充実した芽のある位置(株の半分~3分の2残し程度)までやや強めに切り戻します。つるバラは先端を50cm程度切り戻し、3年目以上たった枝は基部から切り取ります。
○つるの整枝:つるバラの整枝・誘引は冬(12~1月)に行います。フェンスやアーチ、ポールなど様々な仕立て方がありますが、どのような仕立て方でも、なるべくつるが水平になる距離が長くなるよう誘引します。つるは無理に曲げず、なるべく緩く誘引しましょう。
上記はあくまで原則みたいなものなので品種や成長具合、株の状態などで適切変えます。結局は経験で学ぶのが手っ取り早いです
肥料:肥料食いがよいので、植えつける穴に堆肥などを混ぜ肥沃な土にして、遅効性肥料を根から離して施します。翌冬も同じように肥料を与えます。鉢植えの場合は長く効く緩効性化成肥料を与えるほうが安全で管理もしやすくなります。肥料を好む一方で、多肥にすると軟弱に育ちやすいためバランスを取るのは経験が必要です
病害虫:害虫はアブラムシ、イモムシ、ハダニ、ハバチ、テッポウムシなど。病気はウドンコ病、黒星病、灰色かび病、根頭がん種病など。特にアブラムシ、ウドンコ病、黒星病が多発します。品種による病害虫の耐性の強弱も激しいです。ウドンコ病や黒星病はバラの宿命ともいえる病気なので、病気に弱い品種は定期的に薬剤をまくことも考慮しましょう

バラのデータ

科名:バラ科
分類:落葉低木
原産地:園芸品種(原種は北半球の各地原産)
大きさ:背丈15~200cm(以上) 横幅15~200cm(以上) 小葉2~6cm(互生)
主な見所:花(5~11月)※最盛期は初夏と秋。※初夏の一季咲き種もあり