ニセアカシア
ニセアカシアの特徴
庭やガーデンには原種は使われず、「フリーシア」に代表される改良品種が用いられていてニセアカシアの名称が一般的です。原種は早期緑化や砂防用などの実用目的で植えられており、その場合はハリエンジュの別名もよく使われます。蜂蜜の蜜源としても有名です。樹形は直立し高木になります。花は白でフジの花の房を短くした印象です。枝には鋭いとげがあり、葉は羽状複葉で小葉は卵形で、葉先にあるわずかな窪みが特徴です。原種の実用目的どおりのとても丈夫な樹木ですが、家庭園芸ではいくつか管理上の問題(下記参照)があり、後々切り倒されたりしやすいです
育てやすさ:★初心者向き 丈夫な植物
日光:日向を好む
水やり:やや少なめ
育成環境:乾燥にやや強い
寒さ:強い
季節・開花時期:5~6月
主な品種:フリーシア
成長速度:早い とても早いです。管理が難しい一因にもなっています
移植:落葉期 移植はやさしい。浅根性です
ニセアカシアの育て方
日当たりの良い場所に植えます。半日陰だと思ったように育ちません。土質は選ばす、やせ地や乾燥地でも育ちます。むしろ性質上そのような場所に植えたほうが過度な成長を抑えられるために管理しやすくなります。湿り気味の土には向きません。煙害や塩害など環境の悪い場所にも育つ強さを持っていますが、枝や幹が風で折れやすいです
管理:苗木のうちは支柱を立てて、曲がりやすい枝を直立にさせましょう。成木は剪定しないととんでもない大きさになってしまうので、毎年剪定します。たまに地下茎で増えてしまうことがあるので不要なら切り取ります
剪定:成木なら落葉期に一気に強めに剪定します。初夏にはすぐ伸びてくるので秋まで伸びすぎた枝を剪定していきます。枝が風で折れやすいので台風シーズン前に伸びすぎた枝をある程度整理しておくとよいでしょう。枝のトゲがかなり鋭いので注意します。フリーシアの花つきは良くないので、花より樹形優先で剪定します
肥料:普通に育っているようならまず必要ありません。むしろ与えると枝が暴れて逆効果になります
病害虫:テッポウムシの被害がとにかく厄介。発生率が高いので常に監視を。新芽にアブラムシがつきやすいですが大きな問題にはなりません
ニセアカシアのデータ
別名:ハリエンジュ
科名:マメ科
分類:落葉高木
原産地:北アメリカ原産
大きさ:背丈3~5m(15m) 横幅2~4.5m(10m) 小葉2~6cm前後(互生)
主な見所:花(5~6月)、葉(春~秋)