ガーデン用品屋さんの花図鑑 ジューンベリー

ジューンベリー

ジューンベリーの特徴

果樹ですが、庭木としても人気があります。春に咲く小さな花と、細めの枝に少しまばらな感じで、バラの小葉によく似た葉をつけます。すっきりした樹姿が好まれる理由でしょう。花も実も紅葉も楽しめるので、四季を通じて見所があります。初夏につける実は赤から黒紫に変化します。ザイフリボク属の似たような実をつけるものをまとめてジューンベリーと呼んでいるうえに、果樹として交配改良され様々な種があります。園芸ではやや矮性のものが好まれます。たまに病害虫が出るものの、実つきが良く成長も遅めで家庭園芸でも育てやすい果樹といえます

育てやすさ:★★簡単 比較的丈夫な植物
日光:日向を好む
水やり:適量
育成環境:乾燥にやや弱いところがある
寒さ:強い
季節・開花時期:4~5月

ジューンベリーの育て方

丈夫な木です。手間はほとんどかかりません。日当たりと水はけのよい、肥沃な土の場所が適地です。用土の乾燥のしすぎはよくありません。酸性土を好むので、鉢植えならピートモスを3割程度用土に混ぜたり、地植えの場合はピートモスをマルチングに用いたりするとよいでしょう

管理:害虫の駆除や、落葉期の剪定程度です。庭木として楽しむ分なら人工授粉の必要はないでしょう。鉢植えなら開花期だけ雨除けすると実つきが良くなります
剪定:落葉期 すっきりした姿を生かせるように冬に込み枝を切り取ります。先端を刈り込むと花芽を落とすので注意。一本立ちにしたい場合は株もと付近から出る枝を切り取ります
肥料:たくさん実を収穫したいというわけでないのなら、落葉期に遅効性肥料を控えめに与えるだけで十分です
病害虫:ハバチ類やイラガ等に葉が食われることがあります。テッポウムシの被害による木くずが出てないかも観察します。病気には強いですが、うどんこ病が発生することがあります
収穫:5~6月 赤紫色に熟したら簡単に手で収穫できるようになります。日持ちが悪いので収穫してすぐの生食や、ジャムなどに向いています

ジューンベリーのデータ

別名:アメリカザイフリボク
科名:バラ科
分類:落葉低木
原産地:北アメリカ
大きさ:背丈1.2~3.0m(8m) 横幅1.0~2.0m(5m) 葉6~10cm前後
主な見所:花(4~5月)、実(6月)、紅葉(秋)