ユリ
ユリの特徴
大まかに分けるとオリエンタルハイブリッド、アジアンティックハイブリッド、テッポウユリの仲間、ヤマユリなどの原種系に分かれます。オリエンタルハイブリッドは大輪で横~下向きに咲き、香りのよいものが多いです。アジアンティックハイブリッドは小輪多花性で上向きに咲きます。香りはあまりありません。テッポウユリの仲間は花弁が筒状に長く、横向きに咲かせます。原種系は様々な種類がありヤマユリのような大型の大輪種から、オトメユリのような小型で小輪のものまであります。性質はオリエンタルハイブリッドに近いものが多いのですがよく確認します。種類によりますが、清楚でスタイルもよく切花に多用され、改良品種も数多くあります
育てやすさ:★~★★簡単 種類によって異なりますが基本的には丈夫な植物
日光:日向~半日陰を好む 種類によって異なります
水やり:やや多め
育成環境:種類によって異なりますが、乾燥に比較的弱い
寒さ:強い
季節・開花時期:5~8月 種類によって異なります
ユリの育て方
オリエンタルハイブリッドと原種系の多くは半日陰~午前中日が当たる場所が適地です。アジアンティックハイブリッドはよく日の当たる場所を好みます。どちらも水はけのよい肥沃な土を好みますが、乾燥のしすぎはよくありません。日向で育てているものは株元にマルチングなどをして乾燥させないようにします。球根の植え付けは10月ごろ。球根上部の根から養分や水を吸収するユリの性質から、球根の大きさの3~4倍程度の深植えにします。鉢植えでも最低2倍程度は確保します
管理:終わった花は切り取ります。庭植えの場合、しっかり肥培させれば植えたままで4~5年は持ちます。鉢植えは1~2年程度で植え替えます
肥料:春に緩効性肥料を、花後にカリ分の多い肥料を与えて球根を充実させます
病害虫:たまにアブラムシが出ることがあります。モザイク病の原因になるのでお気に入りの品種にはよく観察して予防します。ごくまれにイモムシや毛虫類が発生することがあります。ユリは葉が少ないので深刻な被害になる前に駆除します。葉が黒くなる病気が出たら、まわりにうつる前に病葉を切り取ります
ユリのデータ
科名:ユリ科
分類:秋植え球根
原産地:日本・東アジア~ヨーロッパ原産
大きさ:背丈30~150cm 横幅20~100cm
主な見所:花(5~8月)※種類によって異なる 香り(花)